調理師の就職活動をスタートする前に、志望動機や自己PRの書き方のポイントを知っておくことで、自分の働きたいと思うお店で就職できる確率がグッと上がります。
調理師としての知識や技術があることは当然求められることなので、今回は志望動機や自己PRに目を向けてみませんか?
自分自身の魅力がより伝わるような志望動機・自己PRを書くポイントをステップごとやケースごとに紹介していきます。調理師を目指す方は必見です!
調理師を目指したきっかけを思い出せますか?
最初に取り組みたいのが、自分が調理師を目指そうと思ったきっかけに立ち返ることです。
そもそもなぜ調理師・料理人を目指そうと思ったのでしょう?
例えば、「料亭や割烹などの格式のある日本料理を作る料理人に憧れて」、「学校給食の思い出から」といったエピソードがあるはずです。
調理師免許の取得を目指す過程で方向が変わることもあるかと思いますが、「きっかけ」は志望動機や自己PRで自分を掘り下げる大切な要素となります。
どんな調理師を目指すのかをイメージする
次に、自分はどんな調理師を目指すのかをイメージしましょう。同じ調理師免許を持った調理師であっても、働く場所が違えば従事する仕事の内容も大きく違いますし、キャリアの積み方も違ってきます。
料理のジャンルは広い上に業態も様々ですから、可能な限り具体的にイメージすることが大切です。
また、始めから就職したい会社や施設、店舗が決まっているのであれば、資料を取り寄せ、その中でどのようになりたいのかをさらに深堀りしてみましょう
志望動機に書き加えることは?
飲食店での勤務経験があれば、その経験を志望動機の中に書き加えることをおすすめします。
また、勤務経験がなくても、調理師免許を取得するための知識や技術を吸収する過程で印象深かったエピソードがあれば、それを加えるのもひとつです。
そして何よりも大切なことは、履歴書を提出する職場で働くことと自分自身のキャリア目標が一致していることを採用担当の方に伝えることです。
採用する側が求めていることとと自分のキャリア目標が一致していることは、双方にとってメリットでしかありません。
お互いにとって有益な関係を構築できることを真摯にアピールしましょう。
国家資格である調理師免許を取得し、飲食業界での就職を考える前に「最初にこれだけは必ず知っておきたい」情報をまとめたページです。進路を考えるときのヒントとして活用ください!
最初の切り口が志望動機のポイント
志望動機を書くにあたっては、さまざまな切り口があります。最初の切り口を用意することは読む人を惹きつける大切なポイントです。
どの切り口が正解ということはありませんが、調理師になりたいという具体的な理由が採用する側に伝わることを前提に考えてみましょう。
志望動機の切り口となるいくつかの例をケースごとに挙げてみます。
・家族や親戚などに調理師として働く人がいる場合
例)「母が調理師として学校給食の現場で働いている姿を見てきて、私も児童の健康的な成長の手伝いをしたいと思い志望しました」
・飲食店でのアルバイト経験がある場合
例)「洋食屋で調理補助の仕事を1年間していました。食材の調達から調理まで、食の提供に関すること全般に携わりたく調理師免許を取得しました」
・お店のファンである場合
例)「以前からオーガニック料理に興味があり、貴店の食材選びに関するこだわりに深く感動し、志望しました」
切り口の後に、先ほど掘り下げた自分が目指す調理師としてのキャリア目標と企業のマッチ具合について文章を展開していきましょう。
自己PRでは自分が調理師に適性があることを伝える
素直に自分をアピールすることは何よりも大切な要素の一つですが、調理師という仕事がいかに自分に向いているかをアピールすることも同じくらい重要です。
例えば、調理師が働く現場は分業体制が敷かれている場合が多く、協調性やチームワークをとれるかどうかが重要視されます。
採用選考の上では調理や食材の技術や知識だけではなく、基本的なコミュニケーション能力も求められると見て間違いないでしょう。
また、調理は力仕事もありますし、長時間立ちっぱなしで業務にあたることも多いので体力も求められます。調理に関することだけでなく、基礎的な能力についても自己PRで触れることをお勧めします。
自己PRの書き方例
例)「飲食店でのアルバイト経験から、調理師の仕事は調理師同士や他職種のスタッフとのコミュニケーションが大切であることを学び、仕事でも実習においてもチームワークを大切にしてきました」
例)「料理が好きなので、就職後も休日には自分や家族のために調理し、技術の向上を目指したいと思います」
例)「料理に関するアイデアが豊富にあり、料理に関する○○大会で入賞したことがあります。」
例)「学生時代はバレーボール部のキャプテンとして、インターハイにも出場しました。チームをまとめる力や、継続的に努力する力、体力にも自信があります」
このように、調理に関する知識や技術以外の部分でも適性を相手にわかりやすく伝えることが大切です。
自信を持って就職活動をするためにも、どのような調理師を目指すのかというキャリア目標を持ち、自分が調理師という職業にどういう理由から適性があるのかを確認しておきましょう!
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監修 織田調理師専門学校 教員