伝統の職人技!美しい“飾り切り”とは?

料理に華やかな演出を加えて

料理の見た目を華やかにする「飾り切り」は、さまざまなシーンに取り入れることができます。飾り切りの効果や飾り切りしやすい食材、コツなどをまとめました。

飾り切りの効果やおすすめのシーンとは?

飾り切りとは、野菜などの食材をさまざまな形に切り、料理の美しさを引き立てる技術です。「料理のプロがやること」というイメージがある人も多いと思いますが、料理初心者でも比較的簡単にできる飾り切りもあります。いつもより少し料理を豪華にしたいときや、何かのお祝い事、子供のお弁当を可愛らしくしたいときなどに取り入れてみるとよいでしょう。

また、飾り切りは見た目を華やかにするだけでなく、食材に味が染み込みやすくなったり食感がよくなったりするなどの効果もあります。普段野菜が苦手で食べられない子供も、飾り切りをした野菜ならおいしく食べられるということも多いでしょう。

見た目も豪華に!おせちに取り入れたい飾り切り

飾り切りといえば、おせちに取り入れる人が多いでしょう。おせちには食材をたくさん使うため、工夫次第で見た目を豪華にできます。

特に、かまぼこは紅白のかまぼこをカットして並べ替える「市松かまぼこ」、かまぼこの表面を手綱のようにねじった「手綱かまぼこ」など、さまざまな飾り切りの方法があるため、チャレンジしてみるとよいでしょう。また、干支の動物に見立てた形にする方法もおすすめです。

そのほかにも、煮物に使う人参を梅の形に切る方法や、レンコンを花びらの形にする方法、カブを菊の花に見立てる方法などがあります。きゅうりや大根、カボチャ、椎茸なども飾り切りしやすいため、お正月らしいアイテムの形にしたり縁起物に見立てたりして楽しむとよいでしょう。

忙しい朝でも簡単にできる!お弁当に取り入れたい飾り切り

マンネリになりがちな毎日のお弁当も、飾り切りを取り入れることで普段とは違うアレンジのきいたお弁当になります。とはいえ、忙しい朝にお弁当の食材を飾り切りするのはなかなかの手間です。そこで、お弁当によく使う食材を簡単に飾り切りできるテクニックをご紹介しましょう。

子供のお弁当によく使うウインナーやハムも、簡単に飾り切りできます。ウインナーは定番のタコをはじめ動物の形にアレンジしたり、ハムは半分にカットして細かく切り込みを入れて花びらのようにしたりするのもよいでしょう。卵焼きも薄焼きにして同様に切り込みを入れて飾れば、お弁当を鮮やかに彩ってくれます。

また、デザートのリンゴも飾り切りしやすくおすすめです。皮に格子状の切り込みを入れ、一マスずつずらして皮をむいていけば鮮やかに仕上がります。

飾り切りで普段の料理がおもてなし料理に!

飾り切りを取り入れることで、普段作っている料理も華やかなおもてなし料理に変えられます。突然の来客で困ったときなどにチャレンジしてみるとよいでしょう。

たとえば、サラダに入れるきゅうりやミニトマト、ラディッシュを飾り切りするだけでも、料理上手な印象を与えられるはずです。特にラディッシュはバラの花のように飾り切りすることができるため、料理が一段と華やかになります。いつものサラダが一気にオシャレに仕上がるでしょう。

そのほかにも、ゆで卵をジグザグにカットしてパセリをトッピングする、たくあんに小さな切り込みをたくさん入れてたんぽぽの花に見立てる、などの方法もおすすめです。おもてなしの気持ちが相手に伝わるでしょう。

今回ご紹介した飾り切りは包丁1本でできるものばかりですが、小型のペティナイフや小さなハサミ、ピンセット、型抜きなどがあるとさらに便利です。こうした道具がそろっていれば、応用をきかせた飾り切りにもチャレンジしやすくなります。いつでも実践できるようにそろえておくのもよいでしょう。

飾り切りは料理の見た目を華やかにしたり食べやすくしたりする効果があります。いつもより料理に特別感を出したいときなどに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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カテゴリ:コラム

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