パスタを茹でる鍋に塩を入れる意味ってあるの?

パスタを茹でる鍋に塩も…。疑問に思ったことありません?

パスタを茹でるときに塩を入れる方でも、なぜ塩を入れるのかを知っている方は少ないのではないでしょうか。この記事では、パスタを茹でるときに塩を入れる意味について解説します。

パスタを茹でるときに塩は必要?

「理由はよく分からないけれど、入れるべきだと聞いたことがあるから」という理由で、とりあえずパスタを茹でるときは塩を入れる方も多いでしょう。意外と知られていませんが、パスタを茹でるときに塩を入れるのは、主に2つの理由があるためです。

下味を付けるため

一般的に鍋に入れる水の量に対して1%程度の塩を加えるとよいとされています。乾燥した状態の市販のパスタは約100gで1人前です。パスタ100gを茹でる際に使用する水の量は1Lが目安ですので、パスタ1人前に対し10g程度の塩を加えます。こうすることでパスタに薄い塩味が付きます。

しかし、プロの料理人はお湯の2.5%にあたる分量、1Lに対して約25gの塩を加えます。海水の塩濃度が約3.5%であることを考えると、なかなかしょっぱい熱湯で茹でることが分かります。するとパスタにしっかりと下味が付き、ソースとの一体感が出てよりおいしいパスタ料理に仕上がります。

その一方で「パスタに塩味を付けることが目的だったら、パスタに和えるソースに使用する塩分を増やせばよいのでは?」という主張もありますが、パスタ自体に塩味が浸透しているほうが、あとから塩味を加える場合よりも「やわらかい」塩味になると考えられています。

パスタの茹で加減のひとつであるアルデンテ。表面はモチモチとした感触がありますが、パスタの芯は残っている状態です。アルデンテのパスタを嚙んでみると、プリプリとした「コシのある」食感を楽しめます。大変人気のある茹で加減ですが、このアルデンテを実現するためにはパスタを塩水で茹でることが大切です。

パスタに含まれているデンプンは茹でると次第に柔らかくなりますが、塩にはこの速度を遅くする効果があります。塩分濃度が高いほうがその作用が強くなるため、1Lあたり25g程度の塩を加えるようにするべきとされています。お湯の塩分濃度を高めることで家庭のキッチンでもお店で出されるような食感のアルデンテを作ることができるわけです。

塩は不必要だという意見も!

「下味を付ける」「アルデンテに茹で上げる」という理由から塩が必要だとされていますが、中には「塩による影響は小さい」という主張もあります。ですから、塩を使う意味があるかどうかに関して疑問がある方は、実際にいろいろな茹で方を試してみることをおすすめします。

パスタの食べ比べをする

実際に、パスタ料理を頻繁に作る人は、塩を入れることによって生じる効果を実感しているでしょう。

塩味を感じる感覚や好みには個人差があるため、3パターンの茹で方を比較してみると分かりやすいでしょう。例えば「塩を使用しない」「熱湯およそ1%にあたる塩を使用する」「熱湯のおよそ2.5%にあたる塩を使用する」という条件で作ったパスタを食べ比べてみて、実際の茹で加減や塩加減を感じてみましょう。

比べてみることで今まで気づかなかった塩の効果なども実感することができるでしょう。

塩を入れるかどうかは好みによる!

現在は塩を入れる意味はあるという意見が主流となっています。しかし、塩の影響は小さいとする意見や塩の種類によっても、影響の度合いが変化するという報告があることも事実です。

そのうえで、自分の好みに合う調理法を考えていくことがポイントです。

例えば「アルデンテに仕上げやすい塩分2.5%の熱湯で茹でたいが、下味としての塩味がきつすぎる」という場合は、茹で上がったパスタの湯切りをきちんとしたあと、塩が全く入っていない熱湯をかけることで、パスタの表面に付着している塩を洗い流すことで対応できます。

また、パスタや塩、ソースの種類の組み合わせなどをいろいろ試してみて、自分に合う茹で方を見つけてみるのも楽しいでしょう。この記事をきっかけに、ぜひ様々なパスタ料理に挑戦してください。

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カテゴリ:コラム

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