世界各国のパンを知ろう!

世界各地のパンを紹介していきます!

世界にはたくさんの種類のパンがありますが、あなたの好きなパンは何ですか?
それぞれの土地で発祥したパンを、今では気軽に食べることができますよね。

パン職人(ブーランジェ)を目指しているなら、世界各国のパンの歴史を知っておくことも大切です。

ここでは、世界中に散らばるパンの歴史を、いくつか紹介していきます。
より深い知識を持ったパン職人を目指して、今日は一緒に勉強しましょう!

日本発祥のパン

日本は古来より米が主食のため、パンの歴史はそう深くはありません。日本オリジナルのパンの元祖は、1860年代に横浜で生まれたパンと饅頭が合わさったようなものだったそうです。
その後、様々な国の食べ物が入ってきて、日本人の食生活が多様化したことで、パンも市民権を得、独自に発展して行きます。

・あんパン
日本的なパンと聞いて真っ先に思い浮かぶのがこのパンという方も、多いのではないでしょうか。
今もなお続く老舗のパンメーカー、「木村屋」の創始者である木村親子によって考案されました。
誕生したのは1874年で、その頃に人気のあった「酒饅頭」から着想を得たと言われています。また、ジャムパンも「木村屋」によって考案されました。

・カレーパン
油で揚げたサクッとした食感の衣でカレーを包んだ大人気のパン。
1927年に東京の「カトレア(旧名花堂)」で生まれました。
意外に思われるかもしれませんが、実はとんかつから発想したと言われています。

・クリームパン
1900年頃に、「新宿中村屋」の創業者相馬氏が考案しました。
このパンが作られた由来は、シュークリームのおいしさに感動したことで、インスピレーションが刺激され、クリームパンを開発に至ったとのことです。
また、「新宿中村屋」と、あんパンの元祖「木村屋」はライバル関係にあったとのこと。

フランス発祥のパン

日本とは違い、フランスではパンが主食なので、古くから様々な種類のパンが誕生していました。
その特徴は、バリっとした固い外皮です。これは気候や土壌の関係によるものです。

・バゲット
フランスを代表するパンといえば、これでしょう。
日本では「フランスパン」言われるほど、フランスを印象付けるパンです。
材料は小麦・パン酵母・塩・水、というようにシンプル。
その中でも、「パリジャン」「バタール」「ブール」というように種類分けされます。

・クロワッサン
三日月の形をしたパン。バター・マーガリンを生地に織り込んでいて、ほんのりした甘さがあります。歴史は長く、17世紀のウィーンにまでさかのぼるとされていて、とても歴史のあるパンです。もっとも、現在のレシピで生まれ変わったのは、20世紀初頭のフランスとのこと。

・ブリオッシュアテット
フランス中世の僧侶の頭をイメージした、バターと卵をふんだんに使用したパンです。

イタリアで生まれたパン

同じパンの種類であっても、地方によって味や形が大きく異なるのがイタリアパンの特長です。

・フォカッチャ
イタリアンの付け合わせでおなじみのフォカッチャは、ピザの原型ともいわれます。

・チャバタ
平たい形をした、小麦感のあるシンプルな味わいのパン。
サンドイッチによく使われます。
イタリア語の「スリッパ」が語源とのこと。

・ロゼッタ
花の形をしたパンで、材料は小麦粉・パン酵母・塩・水のみ。
職人の技がいきるパンですね。
イタリア語の「バラ」が語源とのこと。

ドイツ発祥のパン

ドイツでは気候や土壌の影響で、小麦の収穫が難しく、古くよりライ麦のパンが盛んでした。そうはいっても、ライ麦から作られるパンは非常に種類が多いです。

・ライ麦パン
ドイツ代表のパンといえばこれ。小麦を混ぜる場合もありますが、ライ麦の比率が高いほど食感が変わってきます。小麦と比べてライ麦は、しっとりとした重量感のある口当たりを創り出します。

・プレッツェル
お酒のおつまみとしても有名です。塩味がきいていて、ビールとの相性は抜群。お酒が進む「プレッツェル」もパンの仲間なんですね。
結び合わされた形をしていて、語源は「組み合わせた腕」です。

・ヴァイスロード
ドイツ発祥のパンでも、こちらは小麦粉がメインになっているパン。生まれた当初は、主に南ドイツで作られていました。数%のライ麦を配合することもあります。

アメリカ発祥のパン

ハンバーガーやホットドッグなど、パンを使ったファストフードが有名なアメリカ。日本人も普段から口にすることが多いパンも複数あります。

・ベーグル
アメリカのイメージが強いのはこの「ベーグル」でしょうか。もちもちとしていて、日本人にも口馴染みのある美味しいパンです。実は元々、19世紀後半にユダヤ人の移住とともに伝承されたパンで、1980年にはニューヨークで人気に火がつき、普及していきました。一度パン生地を茹でてから焼く、独特の製法で作られます。

・サワードゥブレッド
サンフランシスコで1800年代に誕生したパンです。
空気中に存在する乳酸菌を発酵させて作られます。

・テーブルロール
ハンバーガーやホットドッグで使われているパンの、もとになったといわれるパン。バターが生地に練り込まれていて、小さく食べやすいパンです。

世界中にはまだまだたくさんのパンがあります。その土地に合った発展を遂げたものや、アイデアが光るものなど、知れば知るほど奥が深いですね。
世界のパンを知ることも、パン職人(ブーランジェ)にとっては大切なことです。

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カテゴリ:コラム

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