今さら聞けない!調味料の“少々”ってどれくらいがベスト?

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“少々”ってよく聞くけれど…

料理レシピでよく見かける調味料の“少々”という言葉。具体的にどれくらいの量なのか、意外と知らない方は多いのではないでしょうか。 今回はこのような、一見伝わりにくい分量表記について解説していきます。

調味料の「少々」とは

料理レシピでよく見かける「少々」という分量表記。これは計量スプーンやキッチンスケールを使わずにはかる「手ばかり」という方法のひとつです。 「ひとつかみ」や「ひとにぎり」も同じで、厳密な分量をはかる必要がない場合に使われます。どのようにはかり、どれくらいの分量なのかを見ていきましょう。

少々:親指と人さし指の2本でつまんだほどの分量を言います。重さは約0.5gで小さじ1/10~1/8に相当します。

ひとつまみ:親指と人さし指、中指の3本でつまんだほどの分量を言います。重さは1~1.5gで小さじ1/5~1/4に相当します。「少量」と表記されることもあります。

ひとつかみ:片手で軽くつかんだほどの分量を言います。重さは20~30gで約大さじ2に相当します。

このように「手ばかり」の重さには多少の誤差がありますが、計量スプーンなどが必要ないため、調理をスムーズに行えるというメリットがあります。 ぜひ、自分の手ばかりがどれくらいなのか、一度計測して覚えておくとよいでしょう。

「適量」と「適宜」の違い

「少々」以外に気になる分量表記と言えば、「適量」と「適宜」ではないでしょうか。似ているようでしっかりとした違いがありますので、ぜひ覚えておきましょう。 適量は自分の好みの味に合わせて、適当な量を入れることを言います。味を決める際に使われている場合は、味見をしながら少しずつ加え、味を調えましょう。 適宜は自分の好みで、入れても入れなくてもいいことを言います。調味料のほか、パセリやレモンなどのメインの付け合わせなどでも用いられる言葉です。 このように、適量は「必ず調理に加えること」を前提としており、適宜は「不要であれば調理に加えなくてよい」という明確な違いがあります。

にんにく、しょうがの分量表記

にんにくやしょうがの「1かけ(ひとかけ・一片)」や「すりおろしたにんにく(またはしょうが)大さじ〇」、「みじん切りしたにんにく(またはしょうが)小さじ〇」もわかりにくい分量表記のひとつです。 正直どのぐらいの量なのか、よくわからない方も多いのではないでしょうか。こちらも詳しく見ていきましょう。

スーパーで売られているにんにくは「花茎」という状態で、この花茎には「鱗片」という小房が数個入っています。 そしてこの小房1個こそが、にんにく1かけです。重さは品種や大きさによって異なりますが、1かけ=約5gと覚えておくとよいでしょう。 にんにく1かけをすりおろすと約大さじ1/2、みじん切りにすると約小さじ1になります。市販のチューブにんにくの場合、約小さじ1(長さにして2~3cm)が、にんにく1かけ分に相当します。

しょうがは親指の第一関節から先までの大きさ程度を1かけと言い、重さはおよそ15gです。しょうが1かけをすりおろすと約大さじ1と1/2、みじん切りにすると約大さじ1になります。 また、レシピによっては、しょうがのしぼり汁を利用することがあります。個体差もありますが、だいたい1かけをしぼると約小さじ1になります。 市販のチューブしょうがを使う場合は、約大さじ1弱(長さにして4~5cm)が、しょうが1かけ分に相当します。

なお、市販のチューブは生のにんにくやしょうがと香りの感じ方が違うため、加減しながら使いましょう。

お菓子やパンなどを作る際は、材料を正しくはかる必要がありますが、料理は慣れれば慣れるほど、キッチンスケールや計量スプーンを使うのが面倒になるものです。 また、味の好みは人それぞれですし、塩や砂糖、にんにくやしょうがは産地や種類・品種によっても味が異なります。 分量表現の意味を理解しつつ、味見をしながら自分なりのおいしさを求めて、料理を楽しみましょう。

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カテゴリ:コラム

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